「訪問看護に興味はあるけど、志望動機が書けない」。病棟経験しかない看護師からよく聞く言葉だ。
訪問看護の志望動機で採用担当が見ているのは1点。「この人は訪問看護の現実を理解したうえで来ているのか」。病棟が辛いから逃げてきた人と、在宅看護に本気で関心がある人では、面接での印象がまったく違う。
ここでは病棟からの転職パターン別に、そのまま使える志望動機の例文を整理した。
急性期病棟→訪問看護の志望動機
「急性期病棟で5年間、主に循環器内科の患者さんを担当してきました。退院支援に関わるなかで、退院後の患者さんの生活が気になるようになりました。入院中はバイタルが安定していた方が、退院2週間で再入院されるケースを何度も経験し、在宅での継続的なケアの重要性を実感しています。
御ステーションは循環器疾患の利用者さんも多いと伺っており、病棟で培ったアセスメント力を在宅の現場で活かしたいと考えています。オンコール体制についても理解しており、緊急時の対応にも積極的に取り組む所存です。」
回復期リハビリ病棟→訪問看護の志望動機
「回復期リハビリ病棟で3年間、脳血管疾患や整形外科疾患の患者さんの看護に携わってきました。リハビリを経て退院される患者さんの『家に帰れて嬉しい』という言葉を聞くたびに、退院後の生活を支える看護に関心を持つようになりました。
回復期で学んだADL評価や多職種連携の経験は、訪問看護でも活かせると考えています。御ステーションのリハビリ職との連携体制に魅力を感じ、応募いたしました。」
ブランクあり→訪問看護の志望動機
「出産・育児のため3年間のブランクがあります。復職先を考えるなかで、夜勤のない働き方と看護師としてのスキルを両立できる訪問看護に関心を持ちました。
ブランク期間中も、地域の育児支援センターでのボランティア活動を通じて、在宅での健康支援の重要性を実感しています。病棟での7年間の内科経験を活かしながら、まずは同行訪問からスタートし、半年以内に独り立ちを目指したいと考えています。」
志望動機で差がつく3つのポイント
1. 「なぜ訪問看護なのか」を具体的に。「在宅に興味がある」だけでは弱い。退院支援で感じた課題、在宅への関心を持ったきっかけなど、自分の経験に紐づける。
2. 前職のスキルをどう活かすかを示す。「急性期のアセスメント力」「回復期のADL評価」など、訪問看護で武器になるスキルを言語化する。
3. オンコールへの理解を示す。訪問看護のオンコールは、自宅待機しながら緊急時に対応する形で、対応が発生しない夜も多く、手当も支給される。ステーションごとに体制が異なるため、入職前に確認することが大切だが、「理解しています」と伝えるだけで印象は変わる。
志望動機は「本気度」が伝わればいい
完璧な文章でなくていい。面接官が知りたいのは「この人は訪問看護の現実を理解して、それでも来たいのか」ということ。テンプレートをそのまま使うのではなく、自分の経験と言葉で書く。それが一番伝わる。
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