看護師が「辞めたい」と思ったときに読む記事

「もう辞めたい」。夜勤明けの帰り道、ナースコールが鳴り止まない日、理不尽に怒られた後。看護師なら一度はそう思ったことがあるはずです。

辞めたいと思うことは、弱さではありません。それだけ真剣に仕事に向き合ってきた証拠です。

ただ、感情のまま退職届を出す前に、一度立ち止まって整理してみませんか。この記事では、辞めたいと感じたときに考えるべきことを順番に解説します。

目次

まず「何が辛いのか」を分解する

「辞めたい」という感情は、複数の要因が重なって生まれていることがほとんどです。漠然とした「辞めたい」を、具体的な要素に分解してみましょう。

人間関係の問題か

特定の上司や先輩との関係か、病棟全体の雰囲気か。異動や配置転換で解決する可能性があるなら、退職以外の選択肢もあります。

業務量・夜勤の問題か

慢性的な人手不足、月8回以上の夜勤、休憩が取れない。これは個人の努力では解決できない問題です。環境を変えることが正解かもしれません。

キャリアの問題か

「このまま同じ仕事を続けていいのだろうか」という漠然とした不安。これは辞めたいのではなく、キャリアの方向性を整理したいというサインです。

プライベートとの両立の問題か

育児、介護、自分の健康。看護の仕事は好きでも、今のライフステージに勤務形態が合わないことがあります。

「辞めたい」と「辞めるべき」は違う

辞めたいと感じることと、実際に辞めるべきかどうかは別の判断です。

辞める前に試せること

異動を申し出る

病棟が合わないだけで、同じ病院の別の部署なら続けられるかもしれません。師長や人事に相談する価値はあります。

夜勤回数の調整を相談する

施設によっては、夜勤回数の調整や日勤のみの配置が可能な場合があります。言わなければ配慮されないので、まず相談してみてください。

有給を使って休む

限界に近い状態で重要な判断をすると、後悔することがあります。まず休んで、冷静な状態で考える時間を作りましょう。

辞めた方がいいサイン

一方で、以下のような状態が続いているなら、環境を変えることを真剣に考えてください。

  • 出勤前に涙が出る、吐き気がする
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 食欲がない、眠れない状態が2週間以上続いている
  • パワハラやいじめが常態化していて、上司に相談しても改善されない

これらは心身の限界のサインです。「もう少し頑張ろう」と自分を追い込むことが、必ずしも正しいとは限りません。

辞めた後のキャリアを考える

辞めると決めたら、次のステップを考えましょう。看護師の資格は、病棟以外にも活かせる場所がたくさんあります。

訪問看護

ライフステージに合わせた柔軟な働き方ができます。夜勤はなく(オンコールはあり)、日勤中心で一人ひとりの利用者さんとじっくり関われます。病棟で培ったアセスメント力が直接活きる現場です。

老健・特養・グループホーム

業務の流れが決まっており、見通しを持って計画的に動けます。入所者さんと長期的な関係を築けるのが魅力です。ただし、一人夜勤がある施設もあるため、体制は確認が必要です。

クリニック・外来

医療処置の種類が限定的で、習熟しやすい環境です。ただし、土曜診療が多い、残業が意外と多い、人間関係に左右されやすいなどのデメリットもあるため、条件は慎重に確認してください。

健診センター

緊急性が低く、業務が定型的です。ただし、給与はかなり低くなる傾向があり、キャリアの幅が狭くなりやすいことは理解しておく必要があります。

一人で抱え込まない

辞めたいという気持ちを、誰にも言えないまま抱え込んでいませんか。

同僚に言えば噂になるかもしれない。家族に言えば心配をかける。師長に言えば引き止められる。

そんなときは、利害関係のない第三者に話を聞いてもらうことが有効です。自分の状況を言葉にするだけで、頭の中が整理されることがあります。

まとめ

「辞めたい」と思うのは、あなたが弱いからではありません。

  1. まず「何が辛いのか」を分解する
  2. 辞める前に試せることがないか検討する
  3. 心身の限界サインが出ているなら、環境を変える判断も正しい
  4. 一人で抱え込まず、誰かに話してみる

あなたの経験と資格は、今の職場以外でも必ず活かせます。次の一歩を踏み出すサポートが必要なときは、気軽に相談してください。

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この記事の監修者
株式会社じょいなす 代表取締役 / 臨床工学技士
元臨床工 学技士。病院勤務を経て、看護師の転職支援事業を立ち上げ。年間300人以上の面談を 代表自ら対応し、一人ひとりのキャリアに向き合っています。
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この記事を書いた人

元臨床工学技士。病院勤務を経て、看護師の転職支援事業を立ち上げ。年間300人以上の面談を代表自ら対応し、一人ひとりのキャリアに向き合っています。

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