看護師こそiDeCo・NISAをやるべき3つの理由

「投資とか、自分には関係ない」。そう思っている看護師さんは少なくありません。

でも実は、看護師という職業には資産形成と相性が良い条件がそろっています。夜勤手当による収入の余力、キャリアの転機による収入変動、そして長い職業人生。この3つの特徴があるからこそ、iDeCoやNISAを早く始めるメリットが大きいのです。

この記事では、看護師がiDeCo・NISAを活用すべき3つの理由と、具体的な始め方をわかりやすくまとめました。

※本記事は一般的な制度情報の紹介です。個別の投資判断については、金融機関や専門家にご相談ください。

目次

理由1:夜勤手当が「投資に回せる余力」になる

看護師の給与の特徴は、夜勤手当の存在です。月4〜5回の夜勤で、手当だけで月3〜5万円ほどの上乗せがあるケースは珍しくありません。

この夜勤手当は、生活費とは別に発生する「余力のある収入」になりやすい部分です。しかし実際には、なんとなく使ってしまっている方が多いのではないでしょうか。

仮にこの夜勤手当のうち月3万円を積立投資に回した場合、20年間・年利4%で運用すると約1,100万円になります(元本720万円+運用益約380万円)。

※想定利回り4%は、全世界株式インデックスの過去20年間の長期平均リターンを参考にした仮定値です。

毎月の積立額期間想定利回り(年)最終金額(概算)うち運用益
1万円20年4%約370万円約130万円
3万円20年4%約1,100万円約380万円
5万円20年4%約1,830万円約630万円

※上記は複利運用の概算シミュレーションであり、実際の運用成果を保証するものではありません。

夜勤手当という「もともと余力になりやすい収入」があることは、看護師が資産形成を始めやすい大きな理由です。

理由2:キャリアの転機で収入が下がるリスクに備えられる

看護師のキャリアには、収入が変動するタイミングが何度かあります。

  • 夜勤のない職場への異動・転職(月3〜5万円の減収)
  • 産休・育休による一時的な収入減
  • 時短勤務への切り替え
  • 管理職への転向(夜勤手当がなくなる場合)

こうした転機は、看護師として働き続ける以上、多くの方が経験するものです。収入が下がること自体は悪いことではありませんが、その際に「投資で積み上げてきた資産がある」という安心感は大きなものです。

NISAであれば、必要なときにいつでも引き出せるため、ライフステージの変化に柔軟に対応できます。「今は余裕があるうちにコツコツ積み立てて、必要になったら使う」という考え方ができるのは、精神的な支えにもなります。

理由3:5年早く始めるだけで数百万円の差がつく

資産形成で最も大きな武器は「時間」です。同じ金額を積み立てても、開始時期が早いほど複利の効果が大きくなります。

開始年齢積立期間毎月3万円 x 年利4%の場合
25歳35年約2,740万円
30歳30年約2,080万円
35歳25年約1,540万円

25歳で始めた場合と35歳で始めた場合では、同じ月3万円の積立でも約1,200万円の差がつきます。元本の差は360万円ですが、複利の効果でさらに大きな差になるのです。

「もう少し落ち着いたら始めよう」と思う気持ちはわかります。でも、資産形成においては「完璧なタイミング」を待つよりも、「少額でも早く始める」ほうが結果的に有利です。月1万円からでも、始めること自体に大きな意味があります。

NISAとiDeCoの違いを整理する

「NISAとiDeCo、どちらから始めればいいの?」という疑問を持つ方は多いです。それぞれの特徴を比較します。

項目NISA(新NISA)iDeCo
非課税のしくみ運用益が非課税運用益が非課税+掛金が所得控除
年間投資上限つみたて枠120万円+成長枠240万円(金融庁「新しいNISA」制度概要より)14.4〜81.6万円(職業による。iDeCo公式サイトより)
引き出しいつでも可能原則60歳まで不可
節税効果運用益のみ運用益+毎年の所得税・住民税が軽減
向いている人柔軟に使いたい人老後資金を確実に貯めたい人

看護師の場合の考え方

  • まずはNISAから始めるのが取り組みやすい(引き出し自由で心理的ハードルが低い)
  • 余裕が出てきたらiDeCoも併用する(節税効果が大きい)
  • 産休・育休の可能性がある方は、引き出せないiDeCoだけに集中しすぎないことも大切

どちらが「正解」ということはありません。自分のライフプランに合わせて、無理なく続けられる方法を選ぶことが重要です。

看護師が今日からできる3つのステップ

ステップ1:毎月いくら積み立てられるか確認する

手取り収入から生活費を引いた「余力」を把握します。夜勤手当の金額を分けて考えると、投資に回せる額が見えやすくなります。月1万円からでも十分です。

ステップ2:証券口座を開設する

NISA口座は、ネット証券で無料で開設できます。口座開設自体にお金はかかりません。開設には1〜2週間かかるので、「始めよう」と思ったときにまず手続きだけ済ませておくのがおすすめです。

ステップ3:つみたて設定をして、あとは放置する

積立投資の最大のメリットは、一度設定すれば自動で積み立てが続くことです。忙しい看護師の働き方とも相性が良いのは、まさにこの点です。日々の値動きを気にする必要はありません。

まとめ

看護師がiDeCoやNISAを始めるべき理由は、この3つです。

  1. 夜勤手当という「投資に回しやすい余力」がある
  2. キャリアの転機による収入変動に、積み上げた資産で備えられる
  3. 早く始めるほど複利の効果が大きく、5年の差が数百万円の差になる

大切なのは、大きな金額を投じることではなく、自分のペースで計画的に続けることです。まずは月1万円からでも、「将来の自分への仕送り」を始めてみてください。

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この記事の監修者
株式会社じょいなす 代表取締役 / 臨床工学技士
元臨床工 学技士。病院勤務を経て、看護師の転職支援事業を立ち上げ。年間300人以上の面談を 代表自ら対応し、一人ひとりのキャリアに向き合っています。
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この記事を書いた人

元臨床工学技士。病院勤務を経て、看護師の転職支援事業を立ち上げ。年間300人以上の面談を代表自ら対応し、一人ひとりのキャリアに向き合っています。

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