訪問看護に興味があるけれど、「実際の1日ってどんな流れなの?」と気になる方は多いです。
病棟のように決まった時間にナースコールが鳴るわけではなく、自分でスケジュールを組みながら利用者さんの自宅を回る。病棟とは全く異なる働き方です。
この記事では、訪問看護師の1日のリアルなスケジュールと、病棟勤務との具体的な違いを比較します。
訪問看護師の1日のスケジュール(日勤の例)
8:30 出勤・朝ミーティング
ステーションに出勤し、チームで情報共有を行います。前日のオンコール対応の報告、本日の訪問スケジュールの確認、利用者さんの状態変化の申し送りなどを15〜20分程度で行います。
9:00 1件目の訪問
自転車や車でご自宅へ向かいます。1件あたりの訪問時間は30分〜1時間が一般的です。バイタル測定、服薬管理、創部の処置、リハビリの支援など、利用者さんごとにケア内容は異なります。
10:30 2件目の訪問
移動時間は15〜30分程度。訪問の合間に、前の利用者さんの記録をスマートフォンやタブレットで入力するステーションもあります。
12:00 昼休憩
ステーションに戻って昼食を取る場合と、訪問先の近くで取る場合があります。病棟のように「休憩が取れない」ということは比較的少ないです。
13:00 3件目の訪問
午後も2〜3件の訪問を行います。終末期の利用者さんへのケアや、ご家族への介護指導を行う場合もあります。
14:30 4件目の訪問
1日の訪問件数は平均4〜6件。ステーションや地域によって差があります。
16:00 ステーションに戻る・記録作成
訪問記録の作成、ケアマネジャーや主治医への報告、翌日の訪問準備を行います。
17:00 カンファレンス(週1〜2回)
利用者さんのケア方針について、チームで話し合います。新規の利用者さんの情報共有や、困難事例の相談も行います。
17:30 退勤
定時退勤が基本です。記録が終わっていれば残業はほとんどありません。
病棟勤務との比較
| 項目 | 病棟 | 訪問看護 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 2交替・3交替(夜勤あり) | 日勤が基本(オンコールあり) |
| 1日の担当 | 受け持ち患者 5〜7名を同時並行 | 訪問 4〜6件を1件ずつ |
| ケアの場所 | 病院内 | 利用者さんの自宅 |
| 判断 | チームで相談しやすい | 訪問中は一人で判断する場面あり |
| 移動 | なし | 自転車・車で移動 |
| 記録 | 残業の主因になりやすい | 訪問の合間に入力する仕組みが多い |
| 休憩 | 取れないことが多い | 比較的確保しやすい |
| 急変対応 | すぐに医師や先輩に相談できる | まず自分で判断し、電話で指示を仰ぐ |
訪問看護で大変なこと(正直に)
一人で判断する場面がある
利用者さんの状態が急変したとき、まず自分でアセスメントして初期対応を行います。すぐにステーションに電話して指示を仰げますが、病棟のようにナースコールで人が集まる環境ではありません。
天候や季節の影響を受ける
自転車移動の場合、雨の日や真夏・真冬の移動は体力を消耗します。車での訪問が多いステーションもあるので、応募時に確認してください。
夜間オンコールがある
夜間オンコールは病棟の夜勤とは異なります。自宅で待機しながら緊急時に対応する形で、対応が発生しない夜も多く、手当も支給されます。ただし、ステーションによって頻度や体制は異なるため、入職前に確認することが重要です。
利用者さんとの距離が近い
一対一の関係は訪問看護の魅力でもありますが、利用者さんやご家族との関係に悩むこともあります。チームでの振り返りや相談体制が整っているステーションを選ぶことが大切です。
訪問看護に向いている人
- 一人ひとりの患者さんとじっくり関わりたい人
- 自分で考えて動くことにやりがいを感じる人
- 生活全体を見る看護に関心がある人
- ライフステージに合わせて柔軟に働きたい人
- 訪問看護の志望動機の書き方|例文と面接対策もあわせて解説
- 訪問看護で必要なスキルとは?病棟経験だけで大丈夫?
「向いているかどうかわからない」という方も多いです。それは自然なことで、実際に訪問看護を始めた多くの方が、最初は不安を感じていました。
まとめ
訪問看護の1日は、病棟とは全く違うリズムです。一人で訪問する責任はありますが、自分のペースで計画的に動ける環境でもあります。
- 1日4〜6件を1件ずつ丁寧にケア
- 日勤が基本、定時退勤が多い
- 一人の判断力が求められるが、チームのサポートもある
訪問看護の働き方が自分に合うかどうか気になったら、気軽に相談してみてください。
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