人事評価の時期になると、「評価シートに何を書けばいいのかわからない」と悩む看護師は多いです。
特に、自己評価欄や今後の目標欄は、何年経験があっても書きにくいものです。
この記事では、看護師の人事評価シートで使える例文を、評価項目ごとにまとめました。そのままカスタマイズして使えるフレーズ集もあわせて紹介します。
人事評価シートの基本構成
看護師の人事評価シートは、施設によって異なりますが、一般的に以下の5つの評価軸で構成されています。
1. 看護実践能力
日々の看護業務の質。アセスメント力、技術力、患者対応の適切さなどが評価されます。
2. チームワーク・協働
他のスタッフや多職種との連携、情報共有、チームへの貢献度が評価されます。
3. 自己啓発・学習
研修への参加、資格取得への取り組み、新しい知識・技術の習得意欲が評価されます。
4. 安全管理
インシデント・アクシデントへの対応、予防行動、報告の適切さが評価されます。
5. 目標達成度
期初に設定した個人目標の達成状況と、そのプロセスが評価されます。
評価項目別 例文
看護実践能力
自己評価が高い場合: > 術後患者のバイタルサインの微細な変化に気づき、早期に医師へ報告することで、合併症の早期発見につなげることができました。特に、夜間帯の観察では自分なりのチェックリストを作成し、見落としのないアセスメントを心がけました。
課題がある場合: > 急変対応の場面で、手順に迷い対応が遅れた経験がありました。この反省を踏まえ、BLSの再受講と病棟内シミュレーション訓練に積極的に参加しています。次期は急変対応への自信をつけることを目標にしています。
チームワーク・協働
自己評価が高い場合: > 退院支援カンファレンスの事前準備として、各職種の意見を事前に集約し、カンファレンスの進行がスムーズになるよう調整しました。MSWとの情報共有を密にすることで、退院調整の開始時期が早まり、患者さんの在院日数短縮に貢献できました。
課題がある場合: > 忙しい時間帯にスタッフへの声かけが不足し、業務分担が偏ってしまう場面がありました。今後は、チーム全体の業務量を意識し、自分から声をかけてフォローに入ることを心がけます。
自己啓発・学習
> 今期は褥瘡予防に関する院内研修を3回受講し、病棟内での褥瘡発生率低下に向けたポジショニングの見直しに取り組みました。来期は日本褥瘡学会の認定資格取得を目指し、学習を継続します。
安全管理
実績がある場合: > インシデント報告を積極的に行い、同じミスの再発防止に努めました。特に、内服薬のダブルチェック体制の改善を提案し、病棟内で採用されました。その結果、与薬関連のインシデントが前期比で減少しました。
課題がある場合: > 繁忙時に確認手順を省略しかけた場面がありました。どんな状況でも手順を守る重要性を再認識し、自分用のチェックリストを作成して対策しています。
目標達成度
> 期初に設定した「退院支援への積極的関与」について、受け持ち患者全員の退院支援計画を作成し、カンファレンスにも毎回参加しました。目標は概ね達成できたと考えています。来期は退院後のフォローアップまで視野に入れたケアに取り組みたいです。
使えるフレーズ集
成果を伝えるフレーズ
- 「〜に取り組み、〜の改善につなげました」
- 「〜を実施した結果、〜が向上しました」
- 「〜を意識したことで、〜の件数が減少しました」
課題を前向きに伝えるフレーズ
- 「〜に課題を感じたため、〜に取り組んでいます」
- 「〜の経験を踏まえ、次期は〜を目標にします」
- 「〜が不十分だったため、〜で補強しています」
目標設定のフレーズ
- 「〜の資格取得に向けて学習を進めます」
- 「〜の分野での経験を積み、〜の力を高めます」
- 「〜の件数を前期比〜%改善することを目指します」
書くときのコツ
具体的な行動と結果をセットで書く
「頑張りました」だけでは評価者に伝わりません。「何をして、どうなったか」を必ずセットで書きましょう。
数字を入れる
「多くの研修に参加した」より「研修に5回参加した」の方が具体的です。回数、件数、期間など、数値化できるものは積極的に使います。
来期の目標は「行動」で書く
「スキルアップしたい」ではなく「〜の研修に月1回参加する」「〜の症例を10件経験する」のように、行動レベルで書くと実行可能性が伝わります。
まとめ
人事評価シートは、自分の看護を振り返り、次のステップを考えるための機会です。
- 具体的な行動と結果をセットで
- 課題は前向きな表現で
- 目標は行動レベルで設定
この3点を意識すれば、評価者にあなたの成長がきちんと伝わる評価シートが書けます。
キャリアの方向性や目標設定に迷ったら、まずは自分の強みを整理するところから始めてみてください。

