# 介護医療院の看護師|仕事内容・年収・病棟との違い
**スラッグ**: kaigo-iryouin-nurse
**カテゴリ**: career
**ターゲットKW**: 介護医療院 看護師
**関連KW**: 介護医療院 看護師 仕事内容 / 介護医療院 看護師 年収
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介護医療院は2018年に創設された比較的新しい施設類型だ。旧・介護療養型医療施設の転換先として全国で増え続けており、2024年3月時点で約780施設・約4.2万床(厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」)。
病棟と施設の中間に位置するこの職場は、「急性期に疲れたが、看護スキルは活かしたい」という看護師にとって有力な選択肢になる。
介護医療院の看護師は何をするのか
介護医療院の入所者は、長期の医療的ケアと介護が同時に必要な高齢者。具体的には、経管栄養・喀痰吸引・インスリン注射・褥瘡処置などの医療行為を日常的に行う。
病棟との最大の違いは「生活の場」であること。入所者にとってはそこが自宅の代わりになる。
| 項目 | 急性期病棟 | 介護医療院 |
|---|---|---|
| 入院/入所期間 | 数日〜数週間 | 数か月〜数年(終身もあり) |
| 医療処置の頻度 | 1日に複数回の急変対応あり | ルーティン処置が中心 |
| 医師の常駐 | 24時間常駐 | 日中のみ常駐(夜間はオンコール) |
| 看護師の役割 | 治療の実行者 | 生活を支える医療の判断者 |
夜間は医師が不在になるため、看護師が急変時の初動判断を担う。「医師の指示を待つだけ」の働き方には戻れないという人もいるほど、判断力が鍛えられる環境だ。
介護医療院の看護師の年収はいくらか
介護医療院の看護師の年収は、**常勤で380〜480万円**が目安だ(筆者試算・求人情報80件の集計、2025年時点)。
| 条件 | 年収目安 |
|---|---|
| 常勤・夜勤あり(月4〜5回) | 420〜480万円 |
| 常勤・日勤のみ | 380〜420万円 |
| パート | 時給1,600〜2,000円 |
急性期病棟(夜勤月8回)と比べると**年収で50〜80万円下がる**ケースが多い。ただし、夜勤回数は月4〜5回で済むうえ、急変対応のストレスは大幅に減る。年収だけで比較すると損に見えるが、QOLを含めた「時給換算」では逆転する人も少なくない。
介護医療院で働くメリットと注意点
**メリット**は明確だ。
- 急性期のような慌ただしさがない。落ち着いて判断できる
- 入所者と長期的な関係を築ける。名前を覚えてもらえる
- 介護職との連携を通じて、多職種協働のスキルが身につく
**注意点**もある。
- 医療処置のバリエーションは減る。スキルの幅を広げたい人には物足りない可能性がある
- 介護業務との境界が曖昧な施設もある。面接時に業務範囲を確認すべき
- 看取りが日常になる。精神的な準備は必要だ
介護医療院に向いている看護師の特徴
急性期で「患者さんともっと関わりたかった」と感じたことがある人は、介護医療院との相性がいい。
- 一人ひとりの入所者にじっくり向き合いたい
- 医療処置のスピードより、アセスメントの深さを重視したい
- 看取りケアに関心がある
逆に「手技を磨き続けたい」「最先端の医療に触れたい」という志向の人には合わない。
介護医療院は2024年3月末で介護療養型医療施設からの完全移行期限を迎え、今後さらに施設数が増える見込みだ。施設が増えれば、管理職やリーダーポジションも増える。「急性期で5年→介護医療院で主任」というキャリアパスは、10年前にはなかった選択肢だ。
病棟で消耗し続けるか、スキルを活かせる別の場所で看護師としての次のステージを探すか。介護医療院はその判断材料のひとつになる。
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